インディー・ロック
「ネオ街風」というキャッチコピーを聴いたとき、正直「またこれか」と思ってしまった。はっぴいえんど直系なんて、2021年に新しくは必要ない。そう思って聴き始めたけれど、想像していた音とは少し違った。ときに峯田和伸のような響きにも聞こえるボーカル…
コートニー・バーネットの「Things Take Time, Take Time」をApple Musicで Things Take Time, Take Time - Album by Courtney Barnett | Spotify うーん。フジロックで観たときはとにかく超カッコいいロッカー、というイメージだったのだけれどなあ。3作目…
James Blake、Frank Ocean、Bon Iverといったテン年代の巨人たちは、R&B〜ソウルというサウンドをインティー・ロック界に持ち込み、内省の風潮を男性と結びつけ、やがてそれは多くのベッドルーム・アーティストたちを生み出した。人種・ジェンダー・演奏スキ…
Parquet Courtsの「Sympathy for Life」をApple Musicで Sympathy for Life - Album by Parquet Courts | Spotify 今年日本で劇場公開されたデヴィッド・バーンのライヴ映画『アメリカン・ユートピア』が、音楽映画史に残る大大傑作であったことに異論を唱え…
BLACKSTARKIDSの「Puppies Forever」をApple Musicで Puppies Forever - Album by BLACKSTARKIDS | Spotify BLACKSTARKIDS "Puppies Forever"(2021) Remi Wolf "Juno"(2021) なんだかこの2作は同日にリリースされたということや、"Juno"というタイトル(前者…
Sen Morimotoは京都生まれ、マサチューセッツ育ち、シカゴ在住のミュージシャン。最初にジャズとサックスを学んだ後ヒップホップに傾倒し、現在では作品のほぼ全てを自分の演奏で作り上げてしまうマルチ楽器奏者である(「ジャズ・ラッパー」という表記を主…
Somewhere by Gum Country ギター・ロックがウロボロスであるならば、我々は今、2010年代初頭のガレージ・シーンの残骸をたらふく平らげたところである。どのバンドもリヴァーヴのプールで飛沫を上げ、Burger Recordsからテープを出すのが楽しかったのんきな…
Haim: Women in Music Pt. IIIColumbia, 2020 Score: 8.6 [Best New Music]By: Aimee Cliff, June 25 2020 この3人組の3作目はぶっちぎりで彼女たちのベストである。親密で、多面的で、幅広く、彼女たちのパーソナリティと、メロディやスタイルへの高い関心…
Built To Spill Plays The Songs Of Daniel Johnston by Built To Spill ソングライターである故・Daniel Johnstonの類まれなる才能の一つは、人間の小さな喜び、そして押しつぶされそうになるほどの憂鬱を繊細かつはっきりと表現することができる能力だった…
Bobby Joe Hope by Jon Mckiel 2015年、カナダのカルト的なインディー・ロッカー、Jon McKielはネット上の見知らぬ人からオープンリール・レコーダーのTeac A-2340を購入した。機器をセットアップした後、彼は同梱されていた30本のテープのうちの1本に、以前…
Every Bad by Porridge Radio ブライトンのグループ、Porridge Radioによる2作目の序盤に収録されている“Don't Ask Me Twice”でリード・ヴォーカリストのDana Margolinは「自分が何を欲しているかわからない、でも自分が何を欲しているかわかってるんだ」と…