＜Bandcamp Album Of The Day＞Angelica Garcia, “Cha Cha Palace”
Angelica Garciaの新作『Cha Cha Palace』は場所と自信双方に対する肯定である。Garciaの文化的バックグラウンド―メキシコとエルサルバドルの血を引く第1世のアメリカ人―が彼女の作る音楽に反映されている。単に歌詞だけではなく、それは彼女のパーカッションの使い方、彼女が多数の異なるトーンを結合するために自分のヴォーカルをコラージュするやり方にも表れている。
“It Don't Hinder Me”では、軍隊マーチと舞い上がるクエッションドの間を行ったり来たりするギター・ラインの上で、Garicaは彼女がLAで育った頃のことに思いを馳せる。“Jícama”と“Agua de Rosa”で彼女はグアヴァの木をディアスポラのお守りに変え、“The Big Machine”では彼女は自分の声を声を重ねて神々しいアカペラの聖歌隊を作り上げている。Garciaの音楽には妙な性質がある。歌われている主題が重たいものであっても、彼女の音楽は楽しいという感覚を放射している。『Cha Cha Palace』はGarciaがどんな人間であるかを反映している：彼女の歴史や取り巻く環境や信念、それらが全て合わさってプリズムのような多次元的な音楽を作り出しているのだ。
By Nilina Mason-Campbell · March 05, 2020
