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<Bandcamp Album of the Day>Jimmy Edgar, “Cheetah Bend”

Jimmy Edgarは常に予測不可能なアーティストである。このデトロイト出身の天才児は、多くのエレクトロニック・ミュージックのサブジャンルや多様なコラボレーターの間を行ったり来たりしながら、自身の創作の行く先が向くままに、長い間成功を収めてきた。彼のディスコグラフィーハウス・ミュージックからいなたいエレクトロ、車高の低いヒップホップ、そして霧がかったR&Bまでを包括する――これらすべてが一つの作品の中で現れることもあった。ここ数年間、Edgarはフューチャー・ベースのプロデューサー、Machinedrumとのコラボレーション=J-E-T-SやVince Staples、Adamn Killa、BANKSといったアーティストのプロデュースを手掛けるなど、ソロ活動にとどまらない多作な活動をしている。

ソロ作としてはほぼ9年ぶりとなる『Cheetah Bend』では、2012年の『Majenta』での夜の雰囲気たっぷりのベース・ミュージック~テクノとはかけ離れた作風を披露している。もちろんそれは悪いことではない。Hudson Mohawkeや偉大なる空想家=故・SOPHIEなどの似たような志を持ったエレクトロニック界の前衛たちとともに、Edgarは自身が過去数年間でヒップホップ界で作り上げてきたサウンドを拡張している。アトランタのラッパー、B La Bは ”TURN” の穏やかな鍵盤とぐちゃぐちゃのベースを縫い合わせ、”GET UP” ではEdgarは同郷、モーター・シティのレジェンド=Danny Brownとタッグを組み、Brownの無類のフロウのように落ちくぼんでいて弾力のあるサウンドを作り上げている。その一方でSOPHIEとのコラボ ”METAL” はこの二人のプロダクション・スタイルを完璧に融合したものである――予測不可能に曲がりくねっていて、まるでこの『Cheetah Bend』という最新の落ち着く場所にたどり着くための音の ”回り道” のようである。

By Larry Fitzmaurice · February 24, 2021

Jimmy Edgar, “Cheetah Bend” | Bandcamp Daily