Pitchfork和訳
Part 1: 200位〜191位 190. Huerco S.: For Those of You Who Have Never (and Also Those Who Have) (2016) Huerco S.はダンス・ミュージックの特徴(ビート、ベースライン、前に進んでいく駆動性)を消し去ったテクノを作り始めた。その引き算のプロセスは…
Part 8: 165位〜161位 160. Odd Future: “Oldie” (2012) www.youtube.com “Oldie”はマトリョーシカで、一番内側のご褒美はあの伝説のサモアへの「亡命」以来初めてEarl Sweatshirtが姿を現したということだ。『The OF Tape』の最後を飾るこの曲にはクルー全…
Part 7: 170位〜166位 165. Jessica Pratt: “Back, Baby” (2014) www.youtube.com Jessica Prattの2作目『On Your Own Love Again』には、まるで家の中で吹雪を待つような人を孤独にする力がある。その他の靄のかかったような収録曲の中で、この“Back, Baby”…
Part 6: 175位〜171位 170. Lil Peep: “Kiss” (2016) www.youtube.com Lil Peepの“Kiss”はまるで、2〜3の曲が千鳥足で一緒に家に帰ってきたようなサウンドである。ギターのサンプルはModern Baseballのものかもしれないし、Lil Peepによるものかも知れない。…
Part 5: 180位〜176位 175. Nicki Minaj: “Come on a Cone” (2012) www.youtube.com Nicki Minajは糖分過多のポップ・ラップ・アンセムを連発しスターに上り詰めた一方で、この年代を代表する凶暴なMCであるというステータスはこの“Come on a Cone”のような…
2010年代。プレイリストが関係のない曲たちで溢れ、アルゴリズムがリスナーを全方位から撃ち尽くす時代にあって、フル・アルバムのリリースというものがアンティークになりつつあるように感じられる。しかし優れたアーティストはいつの時代にあっても彼らの…
Part 4: 185位〜181位 180. Sons of Kemet: “My Queen Is Harriet Tubman” (2018) www.youtube.com アメリカの財務長官は未だに奴隷制廃止論者=ハリエット・タブマンを冠した新20ドル紙幣について難色を示し続けている。一方で、自家製のハリエット・タブマ…
Part 2: 195位〜191位 190. Ty Dolla $ign: “Paranoid” [ft. B.o.B] (2013) www.youtube.com Ty Dolla $ignの最大にして最良のこのシングルは、この10年の前半の多くのヒット・ソングと同じく、プロデューサー・DJ Mustardのミニマリストなタッチ、R&Bとハウ…
Part 1: 200位〜196位 195. Cloud Nothings: “I’m Not Part of Me” (2014) www.youtube.com ゼロ年代からテン年代へ移り変わる中で出てきた有象無象のローファイ・ポップ・パンカーの中で、Cloud Nothingsのフロントマン・Dylan Baldiは歳を取るごとにヤバく…
まえがき 2010年代、技術の進歩によって音楽の制作、流通、聴取が歴史上のどの時期よりも容易となった。アーティストとプロデューサーはクラウドを通じてコラボレートし、エモ・トラップ、EDM・バラード、インディー・R&B、ベッドルーム・ポップなどとまるで…
Sigur Rós: Ágætis byrjun Album Review | Pitchfork 点数:9.4/10評者:Jayson Greene 2枚目となるアルバム『Ágætis byrjun』でSigur Rósがわかっていたことは、自分たちはよりビッグなものを作りたいということだけだった。彼らのファースト『Von』…
Neutral Milk Hotel: On Avery Island Album Review | Pitchfork 点数:8.8/10評者:Sasha Geffen しばしば見落とされがちな、インディー・ロック・アイコンのデビュー作。ジェフ・マンガムの気まぐれな世界をより親密に感じられる一作である。 90年…
AC/DC: Back in Black Album Review | Pitchfork 点数:8.8/10評者:Steve Kandell 悲劇から立ち直り、史上最大のアルバムの一つに数えられる作品を作り上げたバンドによる、クラシック・ロックの重要作品 多くのバンドにとっては、人気絶頂の時にあっ…
Felt: Forever Breathes the Lonely Word Album Review | Pitchfork 点数:9.3/10評者:Quinn Moreland 英国インディー・バンドの6作目にして最高傑作、厭世的ポップの完全体 1986年の11月、『NME』のあるライターがインディー・ポップ界き…
Various Artists: Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR & Boogie 1976-1986 Album Review | Pitchfork 点数:8.0評者:Jillian Mapes 日本の技術的な好景気の絶頂期の、スムースでファンキー、そして時にとても奇妙な楽曲たちを収めたこのコンピレー…
Tyler, the Creator: IGOR Album Review | Pitchfork 点数:8.0/10評者:Matthew Strauss Tyler, the Creatorの六枚目となるこのアルバムは、彼がスタイルを変えこれまでにないほどソウルをむき出しにした結果、印象派的で感情が詰まっている Tyler, t…
元記事:Vince Staples / Larry Fisherman: Stolen Youth Album Review | Pitchfork 点数:7.6/10評者:Stephen Kearse Mac MillerとVince Staplesという二人のアーティストが互いに火花を散らす、重要なドキュメント Mac Millerがラップ・キャンプの…
Bennie Maupin: The Jewel in the Lotus Album Review | Pitchfork 点数:9.1/10評者:Shuja Haider ジャズの過去と現在の交差点。縁の下のモダニストの傑作 1972年の夏のある夜。ハービー・ハンコックのグループ・Mwandishiがワシントン州・シア…
Macintosh Plus: Floral Shoppe Album Review | Pitchfork 点数:8.8/10評者:Miles Bowe 2011年の先駆的なドキュメントで振り返る、ヴェイパーウェイヴの陳腐なアンニュイ 2011年のインタビューで、クレア・バウチャーは当時の新プロジェクト…
Jill Scott: Who Is Jill Scott?: Words and Sounds, Vol. 1 Album Review | Pitchfork 点数:7.7/10評者:Anupa Mistry 平凡な女性にも愛とセックスをもたらした、ネオ・ソウル・クロニクル 90年代後期からゼロ年代初期、まだTumblrや他のソーシャ…
Janet Jackson: Damita Jo Album Review | Pitchfork 点数:7.8評者:Rich Juzwiak 再評価にふさわしい、豪華で、ずば抜けてセックス・ポジティヴなアルバム ジャネット・ジャクソンがジャケットで見せている、チェシャ猫のような笑みに騙されてはいけな…
pitchfork.com 点数:8.3(BNM)評者:Sophie Kemp 日本の4人組の2枚目のアルバムは、大胆不敵なフェミニストのメッセージが乗った、熱狂的で何もかもが過剰なポップに捧げられている 以下の歌詞について考えてみてほしい:「ピンクのおしりは my ch…
pitchfork.com 点数:9.4/10評者:Judy Berman フィオナ・アップルのセカンドアルバムには、彼女の魂と感情の深さを物語るダイヤのように研ぎ澄まされたソングライティングが詰まっている フィオナ・アップルが書くことを始めたのは、両親との話し合い…
pitchfork.com 点数:8.1/10評者;Wawiya Kamier Eve、1999年のデビュー作。逞しく、意志に満ちたショウケース 1997年、Eveの約束されたキャリアは一人の皮肉屋で、ジャンキーで、髪をブロンドに染めたデトロイト出身の白人少年によって終わり…
pitchfork.com 点数:6.8/10筆者:Alphonse Pierre エモ・ラップの旗手が送る、72分にもわたる探求―ドラッグ、失恋、そして失恋につながるドラッグについて www.youtube.com 彼の浮上のスピードはそれを期待させたのだが、Juice WRLDがInterscopeの…
pitchfork.com 点数:8.7/10筆者:Sam Sodomsky デヴィッド・クロスビーのソロ・デビュー作。サイケデリック・フォーク・ロックの霧がかった夢 60年代は過ぎ去り、デヴィッド・クロスビーはボートの上で暮らしていた。レコーディング・スタジオの横…
pitchfork.com 点数:8.4/10 筆者:Anupa Mistry Solangeの4枚目のアルバムは落ち着いた、アンビエントで探究心に満ちた作品。スピリチュアル・ジャズからGucci Maneまでありとあらゆるものを使って、そして類まれなる作曲とプロダクションでSolange…
点数:9.0/10 筆者:Ruth Saxelby ポップとトリップ・ホップの、そして愛と記憶の交差点。1996年発表の傑作。 「Wrong」のMVの中で、銀色の壁に囲まれたホテルの部屋を歩く多くのTracey Thornたちは、大半がうつむいた姿勢である。彼女たちはヘ…
pitchfork.com 点数:7.3/10 筆者:Mehan Jayasuriya 次々に繰り出されるライム、鮮やかな仕掛け、そしてサンプリング主体のビートがゴールデン・エイジ・LAヒップ・ホップを想起させるこの作品。ついにあの呪いのような作品の続きが登場した。 状況が…
pitchfork.com サウス・フロリダのラップ・シーンのローファイ的ルーツを投げ捨てたLil Pumpは、自身のカリカチュアと成り果てた。このセカンド・アルバムは時々聞いてて楽しいことはあるものの、総じて「不必要」である。 得点:3.8/10 筆者:Alphons…