オルタナティヴ
Saving for a Custom Van by Various Artists Adam Schlesingerは際立った才能を持ったソングライターでありヴォーカリストであった。その直截的なデリヴァリーはすぐに彼だとわかる。彼は恐ろしい才能の塊で、彼のバンド=Fountains of Wayne、Ivyは商業的…
Annual by Modern Nature Jack Cooperがここ10年でたどってきた音楽的軌跡をフォローするのは魅惑的な経験であった。デュオ=Ultimate Paintingの片割れとして、このUKの音楽家はVelvet UndergroundやGrateful Deadの要素を蒸留し、2010年代で最高ののギター…
Dias Raros by Melenas スペインのパンプローナを拠点とする4人組Melenasは2作目となるこの『Dias Raros』において、2017年のセルフタイトル・リリースで聴かせていたフラワー・パンクから退き、同世代であるPeel Dream Magazineのような知的なインディー・…
Bobby Joe Hope by Jon Mckiel 2015年、カナダのカルト的なインディー・ロッカー、Jon McKielはネット上の見知らぬ人からオープンリール・レコーダーのTeac A-2340を購入した。機器をセットアップした後、彼は同梱されていた30本のテープのうちの1本に、以前…
Feral by RVG 陽気な2作目『Feral』で、メルボルンのロッカー・RVGはオーストラリアで最も活発なアクトの一つであることを知らしめている。リード・シンガーであり、ソングライターであり、ギタリストでもあるRomy Vagerはいまだに犯罪者やアウトサイダーの…
Forever by Midwife デンバーの音楽家・Madeline Johnstonは、自信がMidwife名義で制作している音楽を「ヘヴン・メタル」と呼んでいる。彼女の楽曲の中では、ドリーム・ポップ、アンビエント、ローファイ・ギターが結び付けられて並んで提示されることで、「…
Every Bad by Porridge Radio ブライトンのグループ、Porridge Radioによる2作目の序盤に収録されている“Don't Ask Me Twice”でリード・ヴォーカリストのDana Margolinは「自分が何を欲しているかわからない、でも自分が何を欲しているかわかってるんだ」と…
Operazione Piovra: The Lead Chronicles by Mortar Devotions 『Operazione Piovra: The Lead Chronicles』はイタリアの歴史の中の2つのうす暗いエピソード―政府とマフィアの抗争と「鉛の時代」の政治的暴力―にインスパイアされた架空のサウンドトラックで…
Teenage Snuff Film by Rowland S. Howard Rowland S. Howardの死は早すぎて(まだ50歳だった)、クールすぎて、そしてこの四角い世界には美しすぎた。2009年の12月30日のことだった。HowardはNick Caveの最初のパンク・プロジェクト、The Boys Next Doorの…
coldbeatsf.bandcamp.com 2018年、オークランドのグループCold Beatは『A Simple Reflection』という7曲入りのEurythmicsのカヴァー作をリリースした。ガーゼのようなシンセとフロントウーマン・Hannah Lewの静かでゴスっぽいアルトが印象的な作品であった。…
parlorwalls.bandcamp.com ノー・ウェイヴとは相反という考え方に基づいて成り立っている音楽である―それは不協和音のメロディと、ノイジーで好戦的なテクスチャが交互に立ち現れるサウンドのローラーコースターである。ブルックリンのグループ・Parlar Wall…