2019-01-01から1年間の記事一覧
Sigur Rós: Ágætis byrjun Album Review | Pitchfork 点数:9.4/10評者:Jayson Greene 2枚目となるアルバム『Ágætis byrjun』でSigur Rósがわかっていたことは、自分たちはよりビッグなものを作りたいということだけだった。彼らのファースト『Von』…
Neutral Milk Hotel: On Avery Island Album Review | Pitchfork 点数:8.8/10評者:Sasha Geffen しばしば見落とされがちな、インディー・ロック・アイコンのデビュー作。ジェフ・マンガムの気まぐれな世界をより親密に感じられる一作である。 90年…
AC/DC: Back in Black Album Review | Pitchfork 点数:8.8/10評者:Steve Kandell 悲劇から立ち直り、史上最大のアルバムの一つに数えられる作品を作り上げたバンドによる、クラシック・ロックの重要作品 多くのバンドにとっては、人気絶頂の時にあっ…
Roky Erickson: Never Say Goodbye Album Review | Pitchfork 点数:9.0/10評者:Rebecca Bengal ロッキー・エリクソンによるローファイ・アコースティック録音。正真正銘、卓越したソングライティングを捉えた珍しい作品 13th Floor Elevatorsは自分たちの…
Pavement: Terror Twilight Album Review | Pitchfork 点数:7.5/10評者:Stuart Berman このPavementの賛否両論な最終作にはアンダーグラウンドの終焉を予見していた、喧騒と明瞭さがつまっていた セカンド・アルバム『Crooked Rain, Crooked Rain』(…
Felt: Forever Breathes the Lonely Word Album Review | Pitchfork 点数:9.3/10評者:Quinn Moreland 英国インディー・バンドの6作目にして最高傑作、厭世的ポップの完全体 1986年の11月、『NME』のあるライターがインディー・ポップ界き…
Spice Girls: Spice Album Review | Pitchfork 点数:6.8/10評者:Aimee Cliff Spice Girlsのデビューがもたらした小奇麗なポップ、英国ナショナリズム、商業的ガール・パワー 1997年の熱狂に満ちたテレビ・インタビューにおいて、当時世界的名声の頂…
Various Artists: Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR & Boogie 1976-1986 Album Review | Pitchfork 点数:8.0評者:Jillian Mapes 日本の技術的な好景気の絶頂期の、スムースでファンキー、そして時にとても奇妙な楽曲たちを収めたこのコンピレー…
Tyler, the Creator: IGOR Album Review | Pitchfork 点数:8.0/10評者:Matthew Strauss Tyler, the Creatorの六枚目となるこのアルバムは、彼がスタイルを変えこれまでにないほどソウルをむき出しにした結果、印象派的で感情が詰まっている Tyler, t…
元記事:Vince Staples / Larry Fisherman: Stolen Youth Album Review | Pitchfork 点数:7.6/10評者:Stephen Kearse Mac MillerとVince Staplesという二人のアーティストが互いに火花を散らす、重要なドキュメント Mac Millerがラップ・キャンプの…
Bennie Maupin: The Jewel in the Lotus Album Review | Pitchfork 点数:9.1/10評者:Shuja Haider ジャズの過去と現在の交差点。縁の下のモダニストの傑作 1972年の夏のある夜。ハービー・ハンコックのグループ・Mwandishiがワシントン州・シア…
元記事はこちら。 www.xxlmag.com カニエ・ウェストはゴッド・コンプレックス(訳注:自分に神のような万能の能力があると信じて、尊大に振る舞う心理状態)の持ち主である、というのは少し控えめな言い方かもしれない。Yeはライムを駆使して幾度となく、如…
Macintosh Plus: Floral Shoppe Album Review | Pitchfork 点数:8.8/10評者:Miles Bowe 2011年の先駆的なドキュメントで振り返る、ヴェイパーウェイヴの陳腐なアンニュイ 2011年のインタビューで、クレア・バウチャーは当時の新プロジェクト…
Jill Scott: Who Is Jill Scott?: Words and Sounds, Vol. 1 Album Review | Pitchfork 点数:7.7/10評者:Anupa Mistry 平凡な女性にも愛とセックスをもたらした、ネオ・ソウル・クロニクル 90年代後期からゼロ年代初期、まだTumblrや他のソーシャ…
T. Rex: The Slider Album Review | Pitchfork 点数:9.5/10評者:Andy Beta マーク・ボランのキャリアの絶頂にして、贅沢で完璧とも言うべき傑作『The Slider』 1969年、マーク・ボランは『The Warlock of Love』と題した詩集を出版した。その頃…
Janet Jackson: Damita Jo Album Review | Pitchfork 点数:7.8評者:Rich Juzwiak 再評価にふさわしい、豪華で、ずば抜けてセックス・ポジティヴなアルバム ジャネット・ジャクソンがジャケットで見せている、チェシャ猫のような笑みに騙されてはいけな…
pitchfork.com 点数:8.3(BNM)評者:Sophie Kemp 日本の4人組の2枚目のアルバムは、大胆不敵なフェミニストのメッセージが乗った、熱狂的で何もかもが過剰なポップに捧げられている 以下の歌詞について考えてみてほしい:「ピンクのおしりは my ch…
pitchfork.com 点数:9.4/10評者:Judy Berman フィオナ・アップルのセカンドアルバムには、彼女の魂と感情の深さを物語るダイヤのように研ぎ澄まされたソングライティングが詰まっている フィオナ・アップルが書くことを始めたのは、両親との話し合い…
pitchfork.com 点数:8.1/10評者;Wawiya Kamier Eve、1999年のデビュー作。逞しく、意志に満ちたショウケース 1997年、Eveの約束されたキャリアは一人の皮肉屋で、ジャンキーで、髪をブロンドに染めたデトロイト出身の白人少年によって終わり…
pitchfork.com 点数:6.8/10筆者:Alphonse Pierre エモ・ラップの旗手が送る、72分にもわたる探求―ドラッグ、失恋、そして失恋につながるドラッグについて www.youtube.com 彼の浮上のスピードはそれを期待させたのだが、Juice WRLDがInterscopeの…
pitchfork.com 点数:8.7/10筆者:Sam Sodomsky デヴィッド・クロスビーのソロ・デビュー作。サイケデリック・フォーク・ロックの霧がかった夢 60年代は過ぎ去り、デヴィッド・クロスビーはボートの上で暮らしていた。レコーディング・スタジオの横…
pitchfork.com 点数:8.4/10 筆者:Anupa Mistry Solangeの4枚目のアルバムは落ち着いた、アンビエントで探究心に満ちた作品。スピリチュアル・ジャズからGucci Maneまでありとあらゆるものを使って、そして類まれなる作曲とプロダクションでSolange…
点数:9.0/10 筆者:Ruth Saxelby ポップとトリップ・ホップの、そして愛と記憶の交差点。1996年発表の傑作。 「Wrong」のMVの中で、銀色の壁に囲まれたホテルの部屋を歩く多くのTracey Thornたちは、大半がうつむいた姿勢である。彼女たちはヘ…
pitchfork.com 点数:7.3/10 筆者:Mehan Jayasuriya 次々に繰り出されるライム、鮮やかな仕掛け、そしてサンプリング主体のビートがゴールデン・エイジ・LAヒップ・ホップを想起させるこの作品。ついにあの呪いのような作品の続きが登場した。 状況が…
pitchfork.com サウス・フロリダのラップ・シーンのローファイ的ルーツを投げ捨てたLil Pumpは、自身のカリカチュアと成り果てた。このセカンド・アルバムは時々聞いてて楽しいことはあるものの、総じて「不必要」である。 得点:3.8/10 筆者:Alphons…
pitchfork.com Nirvanaによる越境的ライヴ・アコースティック・アルバム Nirvanaがこの『MTV Unplugged〜』のパフォーマンスを収録した1993年当時、彼らは世界最大のバンドだった。そう見えていたというわけではない。デイヴ・グロールはタートルネック…
pitchfork.com 演奏とテクノロジーの素晴らしき魔術 Tortoiseの5人のメンバーがその前に加入していたバンド、そしてその後に加入したバンドをすべて示した図を想像してみよう。その漏斗の上方にはドリーミーなサイケ・ロックからアーシーなポスト・パンクバ…
pitchfork.com 1999年作、野望と正義に満ちたストーリーテリング・ヒップホップ作品 プリンス・ポールはヒップホップ史の中でもかなり重要な音楽家であるが、その功績とは裏腹に何故かずっと無視され続けている存在でもある。時に見下され、時に拒否され…
pitchfork.com 時代を超越しハーモニーと悲しみに満ちた、スピリチュアル・ジャズの驚異 アリス・コルトレーンの娘、シータ・ミシェルはかつて、登校前にベッドに横になってたいたある朝を思い出してこう語った。彼女は美しいハープの音色で目が覚めてこう思…
pitchfork.com アメリカ・アヴァンギャルド界の巨匠による超現実的・超自然的作品 ロバート・アシュリーの『Private Parts』には筋書きがあるのだが、皆さんはご存じないことだろう。この1978年発表の作品(後に彼が手がけるテレビ用オペラ『Perfect Lives』…